アカデミアから外資製薬に来て思う感想 ①

今日はちょっとした答え合わせをしてみようと思う。

アカデミア研究職を辞めた理由の一つに『人との出会い、接触をもっと増やしたい』というのがあった。

学内交流、共同研究、学会、学会後やその他飲み会など、研究者同志のコミュニケーションもあるけど、もっと何というか日常で数打ちたいな、と。

ということで『大勢の人が集まる組織』『流動性の高い組織』に来たわけだけど、

果たして今、どんな感じ?という振り返り。

期待したもの

偏見だけど、内資は「かっちりした」「ちゃんとした」って感じの人に向いてそうな気がしたので、外資製薬を選んだ。
とても良かった。

良い…と言ったところで「同じ私を用意して内資企業にブチ込」んでの感想は得られないから「どっちの方が…」は言えないけど。

何ていうか、人の流動すごい。

『組織がたまたまそういう時期だった』というのはあるけど、内資から転職してきた人が「すごい流動性!」と言っていたので、組織内の移動とか、転職する人とかも含め、とにかく人の往来がある方なんだと思う。

人が動けば出会いもある(別れもある)。

色んな人がいてとっても面白い(悪い意味も含む)。

そして、その流動性に慣れていて、それを普通のこととして生きてきた人たちの『軽やかさ』『フットワークの良さ』みたいな文化、雰囲気にも触れられる。

仕事はどこもハードだけど、

『「いいことも悪いこともずっとは続かない」っていう気持ちでやっていける』

って明るく言ってもらったことが、心に残っている。

ざっくりした予想だったけど、この業界に移ってみてよかったな〜と思った。


思いもよらなかったもの

私はそこそこ人に好かれてきたけど、そこそこ変わってもいるので、仲良くなれる人、気の合う人、にはなかなか出会えないのかと思っていた。

アカデミアには「属性・傾向が似ている」人が集まるし、みんな「特定のものが大好き」でそれを語り合い研究し合う稀有なオタク集団なので、合う人ほとんどと楽しく過ごせてきた。

でも、それは例外で、厳しい一般社会に出たら、そんなことはないんだろうなと。

いやいや、そんなことあったわ。

一般社会…と言っても、やっぱり「業界」としてのソートはかかってるので、ここはここで特殊な環境なんだろうけど。

転職後、早くも数社の文化を垣間見て来たけど(すごい速度、だいじょぶそ?)、会社によるカラーの違いが確実にあるし、どう頑張っても合わない人がいるというのも事実。


そうなんだけど、そういう人たちとも話せる環境だからこそ、

「あ、私はこれが好きなんだな」「これは嫌いなんだな」「何だろう、もやもやするけど、何だったんだろう」

という「きっかけ」をもらえる。


そこから言葉にできてない、頭の中で整理できていない「私がなりたいもの、すきなもの、こうでありたいもの、やめたいもの」を見つけることができる。

あと、嫌いだから「なかったことにする」「みないようにする」のではなく、私はこういう理由でこれは嫌いなんだな、と自覚することで、合わないものに対しても優しくできるような気がした。

好きなことからあまりにもかけ離れたことはできないけど、好きなことに少しでもかすっている事から広げて、新しい世界を見るのは悪くないな、と思った。

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