ネタバレしないので安心してください。
イチオシの
虐待系漫画
を3つ紹介します。
『自分のとは似て非なる地獄とその回復の過程』
を追体験すると、
自分を客観視して、心のわだかまりをほどく「きっかけ」を得られたりするよ。
ナウシカ用語で言うところの浄化。

毒漫画はつまり腐海ってこと。伝われ。
……虐待とかそんなシビアな話は無縁ですか?
なるほど。
『親に虐げられていた』記憶がない程に
ボッコボコ
にされたのかもしれません。
大丈夫。
私もそのタイプのフレンズです。
では、3つ。
* ネタバレしないので安心してください
1. 『子供を殺してください』という親たち
家族の精神疾患を受け入れられず、当事者を医療に繋げることのできない人々の苦悩や葛藤、そしてそれを手助けする人たちの話。
実話ベース。
以下、原作者の方のご活動。
“説得”による「精神障害者移送サービス」を日本で初めて創始。
移送後の自立・就労支援にも携わる。
私の知ってる話でも、我が子の統合失調症を受け入れられず「精神障害者保健福祉手帳」を持たせていない、という例がある。
理由は「かわいそうだから」らしい。
…福祉を受けやすくすることが、かわいそう?
てな感じの暗澹とする事実が、この世の中にはたくさんあるらしいことが分かってどっぷり落ち込むことができます。
ちなみに、最新話は下のページから無料で見れるよ!
こちらは問題提起系でしたが、残り二つは、本題のマイルド虐待歴のある人にそっとやさしく寄り添う感じのやつだよ。
2. 『星は歌う』
いろんなヤバい「毒親」に殴られてきた(比喩)子供たちが、それぞれの形で傷と向き合い、自分の生き方を見つけていく話。
てか、何で自分のせいじゃない、負わされた「傷」と向き合わなきゃいけないんですかね?
さて、こちらラブストーリーです。
少女漫画。
花とゆめ
作者はフルバ(フルーツバスケット)の人だよ。
怖い大人たちが出てくる一方で、手を差し伸べてくれる大人や友達がいて救いがあるお話です。
この作品の難点は、
顔と名前を一致させるのが大変
ってこと。
主人公の名前がサクヤ(♀)
ライバルの名前がサクラ(♀)
男の名前はチヒロ(♂)
紛らわしい。
ラストはハッピーエンドだけど、
スパルタ・ハードモード!
って感じ。すき。
全ての人(主に上の三人)が
厳しくあきらめずに「自分に向き合う」ことでみんな救われる…っていうかなんていうか…。
わかる、完全にハッピーエンド。
厳しい漫画やでぇ…(すき)。
3. 『青野くんに触りたいから死にたい』
『ゆるふわオカルトファンタジ〜』って油断してると唐突に
エグってくる。
ホラーっぽい設定が怖い((((;゚Д゚))))
「彼らが生かされてる現実」が怖い((((;゚Д゚))))
ってのもあるけど、
親とか家族にめちゃくちゃボカスカ殴られてる(比喩表現)
ので『あああ…ああああ…』ってなるお。
例えばこちらはマイルド地獄シーン。
息子が死んだ現実が辛くて娘に当たるカーチャン。
当然、娘さんの性格は歪む。
(*主人公のご家族のお話。これはギリギリネタバレじゃない。)

この漫画って、全編
「生贄」
のお話なんすよ。
「メイン」ストーリーとしては、
主人公が自分の体を「生贄」として差し出して、死者を現実に呼び戻す
みたいなハガレンみたいな話。
うそ、全然違うわ。
何も等価交換してないわ多分。
ファンタジーっぽく
「呪いを解こう!」
「生贄を助けよう!」
「謎を解こう!」
みたいなストーリーがベースで流れてるんだけど、
登場人物の皆さん、
物語が進むにつれて、そもそも、そんなオカルティ設定もびっくりな程に、
「家族」という小さな社会の中で「生贄」
にされていることが判明する。
その様子が怖い。
出てくる子供たちが全て
ボカスカ殴られている
わけでもないのがまた怖くて、
ハッピー暖か幸せ家族の一員な子もいる。
だからこそ見える「コントラスト」が怖い。
(これネタバレじゃないよね?)
でも基本は少女漫画です。
たまに突然表現がエロくなる。
(少女漫画か?)
怖くて悲しくて泣く。
どんな人におすすめかって、それはもう、
辛い目に遭ってるのに
殴られてる自覚のない人
に推したい。
つまり私に効いてるってことです。
登場人物が酷いことされてるのに気がつかない。
んだけど、いろんなきっかけを通して
「あ…これ…殴られているワ…イタイわ…」と自覚したり、
「どんなに酷いことをされているのか」をあらためて知るプロセスがガチで描かれてるよ。
唯一の欠点は連載中なので、先の展開が待ち遠しいこと。
どんなふうに完結するのか楽しみだな〜。