博士に行くかどうか悩む人の「気がかり」の一つは間違いなく【マネー】。
ということで、私の
・博士をとるまでにかかった【マネー(借金)】
をざっくりまとめまして、「あれ、なんでこんなに無計画なんだ」と反省するに至りました。
こんな感じの人もいるのか〜って参考になれば嬉しいです。
俺の屍を越えてゆけ!!!!!
JASSO借金【1000万】内訳
私は大学院(修士、博士)は奨学金でキメたタイプのフレンズ。
は?学振?授業料免除?
審査員が見る目なかったので….。
てことで、
JASSO様にフルコミットーーーー
(全部落ちるとどうなるかのサンプルとしての重要みが増してきましたね)
借りてる人はわかると思うけど、一般的によく見るプランの、利子のつかない方のやつだけをお借りした。ハハッ。
学士(大学4年間)… 約200万(5万くらいだっけ?/月)
修士コース(2年間)… 約200万(8万8千円/月)
博士コース(4年間)… 約600万(12万8千円/月)
合計1000万円じゃーーーん。
Q. 学士の分は院費用に入らなくね?w
A. 私は学士の時に貰った奨学金の2/3-1/2くらいを修士以降の一人暮らし準備費用/入学金/学費/生活費にした。
のでこっちに計上。
これは意図的にやったというよりは、学士のうちに親に『借りとけ、そして貯めろ』って言われてたのが功を奏した感じょ。
Q. なんか博士の時の借金学多くない?w
A. 医学系だから。
医学系の大学院は4年なんだ。
私に医師免許はない。
そう、医学博士は医者じゃなくても取れる。
ちな、この額借りると、月々の返済額は5マソ円になりまっす。
JASSOの分だけで修士以降は余裕で暮らせる?
私は奨学金だけでは生活できなかった。
・修士以降は地方で一人暮らし
・学費(入学金含む)も自分で用意
だったので、いくらJASSOが大好きでも足りない。
でも第二種(利子のある奨学金)を借りる勇気はなかった。
てことで、生活費 + 学費 を工面する必要があったが、工面方法の内訳は、
修士の学費…研究室からのTA代(ティーチングアシスタント)
修士の生活費(家賃光熱費諸々すべて)…奨学金+バイトで
博士の学費…大学の給付型奨学金(こんなんあるって知らなかった)
博士の生活費…奨学金+ラボのRA代(4万円程度)
学費を抜いて考えると、修士の頃は9-10万円/月程度で、博士の頃は17万程度/月で生活してた(あれ、博士の時、すごい金持ちじゃん)。
博士の間は、可能な限り貯蓄をしたが、その後、オーバードクターしたのでこの時の貯金はガンガン無くなった。
博士に行く準備、いつから?
監獄(博士)行きを決めたのは大学1年くらいと早かったが、具体的な準備(大学院の候補決めや試験勉強)は大学3年の後半とか。
普通といえばそうだけど、もっと早ければ何か変わってたのかもね…。
金銭面について「院以降は親には出してもらえなさそう」と察したので「奨学金さえ借りればなんとか行ける範囲」を探した。
身バレしそうだけど
『学費を賄えるくらいのTA・RAが確約されている』
もので、当時、私の手に届きそうなもの思いついたのは大学院大学だった。
HPにも載っているし探しやすい。
ただ、後年、
『公言はしてないけど、実はバイト代を出してくれるラボ』
は、思っていたよりは存在する印象(あんまし、あるある!って言っちゃいけないのかもしれないし、ラボの事情にもよるとは思う)。
当時は「そんなことはありえない」と思っていた。だから、お金に困っていたら、とにかく、
聞け、PI(ラボヘッド)に(・∀・)!!!!!!
聞いていいんだ、相談しよう(・∀・)!!!!!!
金ないって、真剣に相談しよう(・∀・)!!!!!!
『私は優秀じゃないから、お金欲しいとか言いづらいし…』
って思うかもしれないけど、そんな必要はないと思う。
方法や出せる金がないならシンプルに「ない」って言われるだけだし、万が一「がめついやっちゃ」と思われるぐらいでチャンスが広がるならいくらでも聞いて損はない。
真剣に実験したいと思ってる人をウェルカムしてくれるラボかどうか、ちゃんとしたPIなのか、を見極めるイイチャンスでもある。
医学系で4年もあったのにオーバードクター…?
これは意外な落とし穴な「研究者あるある」なんだけど、研究者って
意外と、ラボごと引っ越すことがある。
引っ越し(自腹)つら〜〜〜〜〜〜。
実験動植物を扱うラボでこれが起こると、どうなるか、お分かりいただけるだろうか?
止まる。実験が。
まぁ、こういうのは事故みたいなもんではあるが、もし聞けるなら、大学院の訪問時にラボヘッドに『別の大学や研究機関にうつる可能性はありますか?』って聞くのもイイのかもね。
聞いたところでどうしようもないことは起こるけどね…。
とはいえ、優秀な人なら、一年位実験止まってもなんとかできるし、そういうのもみたことはある。
ちなみに、オーバードクターがまずいのは、各大学が用意している『授業料免除』が通らなくなるって側面があるので、みんな、なるべく年限で卒業してくれよな…。
教訓
私は親からの金銭的援助がない割に、いちおうなんとかなってるタイプなのかもだが、年限でphdとる、と言う意味では全然なんとかなってないし、オーバーしてる時は結構、辛かった。
焦りながらだと研究に身が入らないこともあるし、お金がないって、思う以上にじわじわとメンタルを蝕むもんだ。
ということで、お金のことは、可能な限り、前倒して色々考えて選択肢を探して欲しいな、と思うのでした。
ちなみに、オーバーしてる時は収入が少なすぎたから『奨学金の返済猶予』をつかいまくり、年金とかの支払いも『収入が少なすぎる人への減額制度』とかをつかったょ。なんとかはなるよ。
でも、真似しないでね!!!!!