振り返れるほどの事も無いんだが、付き合っていた頃から
「本当は嫌なのに楽しかったふりをしたり、目を瞑って我慢していた事があったな」
という深刻なことに気がついたので、忘れないように書いておく。
① 心地良い連絡頻度にズレがあった
何で毎日LINEしてくるんだろうな?と思っていた。
何よりも「こんなに誰かと繋がっていたい気持ちがあって、どうして『結婚とかパートナーとか諦めてる』スタンスだったんだよ」という不信感。自分へのケアのなさが「誰かに救ってもらおうとしている」ようにも見えて嫌だったな。
あと、こんだけ自分のこと無視できる、と言うことは、近しい関係になったら、いずれ私のことも同じように無視するな、って言うことへの警戒感だったんだろうな(当時はここまで言葉にできてない。だから結婚したんだろうね)。
② 本人「不在感」なデート
『茶さんを休日にちゃんと外出に連れてこられて良かった』と言われた時、結構傷ついた。
デートはタスクか?
『私と一緒にお出かけできて良かった』って言われたかったんだよ。
同じ時間を共有できて嬉しい、って気持ちを、共有したかったのにな。
ちなみにお出かけのプランニング担当は私。
③ ご飯が美味しくない
『美味しいご飯』は食べていたと思う。
あんまり食に興味がないのに、一緒に行きたいお店情報をせっせと集めたりしてたな。
そうなんだけど、食事をしていて「今食べているご飯以外の理由」でテンションがダダ下がりした思い出が何回かある。
飯がおいしくない人とは付き合っちゃダメね。
あと、お義母さんから定期的に手料理が送られて(!)くるタイプの共依存過保護な親子関係があったりして、ある時からは「美味しいし定期便便利すぎる!」って感動したけど、まぁ、気分としては美味しくなかった時もあったな。
でも、今もし可能であるならば、ぜひ定期便して欲しいです。
元旦那が嫌なのであって、お義母さんも義実家の人たちも、みんな好きだったのにな。
④ 『同性愛者を認めたいと思う』
この発言の全てが無理(離婚して良かったね)。
何気なくテレビで『ブライダル業界でゲイ/ビアンカップルの式を歓迎する動きがある』というニュースを一緒に見ていた時、彼がボソッと『普通に式を挙げられるって思うもんじゃないよね』と言った。
あまりの強めの発言にあまりにも悲しくなり「あ〜、ここんところ擦り合わせずに来たけどそう言う感じだったか〜」と押し黙った。私は悲しいとショックで黙る。
長く好きな作家さんがビアンだったり、同性愛をテーマにした作品をよく読んでいたから、何となく、自分を否定されたような気持ちになった。
絶句したものの、このズレは致命的かもしれないと思ったので、「同性愛についてどう思っているの?」と何とかふりしぼって尋ねたんだけど、それで帰ってきた言葉が冒頭のやつだったのでも〜むり。
⑤ 家族観の違い
彼は『結婚すると「家族になる」派』のスタンスで、言外に『私が嫁に来た』ニュアンスがふんわりあった気がする。
私は『結婚を契機にどうにかして「家族になる」』派だったし、私の元の家族が私のつくりたい『家族』にナメたマネをするなら、遠慮なく元の方の家族とは縁を切る、みたいなパワータイプ。
どうやって擦り合わせるかな〜とか思ってるうちに私にとっては致命的なことが起こってしまった。
⑥ 顔
ふとした時「そういえば、彼の顔、全然好みじゃないな。まぁ顔採用じゃ無いからね」と思った。
どちら(ry
彼のメガネ姿が好きだった。んだと思う。
⑦ スモーカー
付き合い始めた時、友達に「タバコ吸うんだよね」って話したら案の定、
「茶は喫煙者嫌いじゃないの!」ってわいわいしたが、最終的には
「それでも結婚したい、って思える人と出会えて素敵」という事でおさまった。
喫煙者はパートナーとしては苦手です。
他にも色々あった気がするけど、とりあえずこれくらいにしておくか。
さて、結婚して良かった事もついでに簡潔に書いてみようかな。
① もう恋愛しなくて済むと思った。
② 結婚しなさいって言われなくて済むし、無言の圧力も無くなるしという開放感。
③ 結婚に関する労力を割かなくて済むようになって、自分のしたいことに集中できると思った。
④ 誰にも彼にも手放しに祝福されて、良かったね、っていっぱい言ってもらえて嬉しかった。
⑤ 気に入った人と結婚できて良かったな〜と思った。
⑥ よくわからないけどなんか楽しかった。
とりあえず、離婚して良かったな。あと、結婚向いてないかもしれないな。
結婚なんて通過点、と思ってはいたけど、何かあった時、向き合って、話し合って困難を一緒に乗り切りたいみたいな意志が、私の側にかなりなかったんだな、とよく思う。
ちなみに、主な離婚理由は『暴力と隠し事で生まれた不信感を回復させらなかったこと』。
すり合わせがうまくいっていない原因は私にもあるけど、暴力と秘密を抱えて「きちんと向き合う」の、私は無理だったわん。